銘菓の装い

ホーム > 銘菓の装い 関の戸 No.190

銘菓 関の戸

旅は「あこがれ」

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 三重県亀山市に、江戸時代の東海道の宿場町の姿を奇跡のように残した町がある。東海道47番目の宿場、関だ。その端正な町並みの中でも、ひときわ目をひくのが深川屋陸奥大掾の店構え。外観は御室御所御用の菓子司にふさわしく凛として格調高く、店内は畳敷きで和やかに人を出迎える。
 さて、この店で買えるのは、今も昔も銘菓「関の戸」ただ一つ。赤小豆の漉し餡を求肥で包み、和三盆をまぶした菓子は、鈴鹿の嶺に降る雪をうつしたと伝えられている。
 宿場町の名物菓子だが、腹の足しになるボリュームはない。ただ美しく、甘く、おいしい。都のやんごとなき方々は、この菓子に旅心をつのらせ、京へ向かう旅人はあと数日で到着する都に思いを馳せた。旅はあこがれ、旅は希望。菓子もまた同じである。

左手前の通年の箱のほか、桜(春)、空(夏)、紅葉(秋)、雪(冬)、華(クリスマス)の季節の色箱がある。江戸と現代を繋ぐ、斬新な発想とデザイン。 化粧箱は1段(10個入り)から5段(50個入り)まである。上蓋が二つに分かれ、銘々皿として使える。

深川屋 陸奥大掾

三重県亀山市関町中町387
TEL 0595(96)0008


創業370余年。天明元年(1780)の「菓子仕法控」に記された配合を守り、銘菓「関の戸」を作り続けてきた。昨年から地元の亀山茶の粉茶をまぶした「お茶の香 関の戸」が加わった。