銘菓の装い

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「きらめく」果実

「きらめく」果実

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 国産果実と寒天とグラニュー糖と水飴だけで作るゼリー菓子である。もちろん、無着色、無香料。使う果実は、あんず、もも、りんご、ぶどう、三宝柑、梅の6種類。
いずれも木に成っている状態で完熟させ、一番おいしく香り高くなったものを収穫したものだ。
そして、果汁を絞り、天然の色と香りを壊さないように煮詰め、流し折に入れて固め、切り分けて、一つ一つに薄いオブラートを巻き付けて乾燥させるまでの工程が、ほぼ手作業で行われている。
 明治末期に「みすゞ飴」が生まれて百年余。菓子作りは、いまや希少種となった果実本来の味を留めた古い品種を守ることにもつながっているという。
 みすゞ飴の味わいは、果実の色、香りそのもの。信州の誇りをかけた、ぶれない颯爽とした菓子作りの姿勢から、きらめく菓子が生まれている。

和菓子は日本の心と文化を伝えるものとして、掛け紙や包装紙にも気を配っている。掛け紙は季節により、桜、アジサイ、朝顔、萩、紅葉、椿と変わる。 おとし文(右)と、おとし文「壹」(左)。味の要の黄身餡は、岩手の契約農場から届けられる新鮮な卵に、徳島産の和三盆を加えて作られる。

飯島商店

長野県上田市中央1-1-21
TEL 0120(511)346


上田駅前にある本店の建物は、国の登録有形文化財に指定されている。
シャンデリアが灯り、アンティーク家具が置かれた格調高い店内の居心地の良さ、接客のすばらしさも評判。