銘菓の装い

ホーム > 幸福を運ぶ「立体」フクサヤキューブ No.196

フクサヤキューブ

幸福を運ぶ「立体」

イメージ

 その菓子はモダンな意匠をまとった長方体の小箱のなかから現れる。深い焦げ茶の焼き色、明るく鮮やかな卵色。おなじみ、e砂屋のカステラだ。
 e砂屋のカステラは、今も卵を割るところから焼き上げまで一人の職人が一貫して「手わざ」で仕上げている。 だから、このサイズでも満足感がある。ふんわり、しっとり、時折シャリッというザラメの感触。食べ終わる頃には誰かにプレゼントしたくなっている。 この菓子で笑顔にしたい、と。
 しゃれた小箱は、季節によって色を変え、歳時記に合わせて、限定商品が生み出されている。フクサヤキューブは、日本を謳う、スピード感あふれる和菓子なのだ。
 箱に描かれている商標の「蝙蝠」は、中国では幸福のシンボルとされている。さあ、誰に幸福を届けに行こうか。

e砂屋

長崎県長崎市船大工町3-1
TEL 095(821)2938 http://www.fukusaya.co.jp/


寛永元年(1624)創業という長い歴史の店。長崎の船大工町にある本店は瓦屋根に白壁、格子、行燈、当時貴重だった輸入レンガタイルなども使われた風格ある明治初期の建築である。