銘菓の装い

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しろくまバターせんべい

新しい時代の「願い事」は?

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 銘菓「若草」をはじめ、松江の風土に根ざした菓子作りを続ける彩雲堂が、和菓子に関心の薄い若い世代にも手にとってもらえるようにと創作した菓子が静かなヒットを続けている。
 勾玉の形をした一口サイズの干菓子で、その名も「願ひ菓子」という。
 勾玉は、先史・古代日本における装身具で、歴代の天皇が伝えてきた三種の神器の一つにも八坂瓊曲玉が含まれるように、不思議な力を秘めているといわれる。多くはヒスイやメノウ、水晶などで作られ、日本各地で出土しているが、出雲で作られた勾玉は、ふっくらとした丸い尾を特長としているそうだ。
 「願ひ菓子」は、その美しい形を映し、いちご、柚子、ココア、和三盆、抹茶の5つの素材の味わいを閉じ込めた菓子。口に含むと和三盆のまろやかな甘みが溶けて、心まで満ちる。
 7月7日は七夕。皆さんの願い事は何ですか? できることなら、世界中の人々の願いが叶いますように。

彩雲堂

住所 島根県松江市天神町124
TEL 0852(21)2727