板チョコいろいろ。包装紙のデザインにも アフリカのお国柄が出ている |
ココアとチョコレートスプレッド |
玉状のチョコレートは世界中どこでも人気
カカオ製品いろいろ | カカオの加工プラントで働く従業員。ガーナは良質のカカオの産地。加工品が日本にもたくさん輸入されている |
「2010 FIFAワールドカップ」南アフリカ大会ではアフリカのパワーが見直され、ようやくアフリカにも光が当たり始めました。1957年にブラック・アフリカ初の独立を果たし、「黒のブーム」のきっかけをつくったガーナ共和国は、チョコレートの原料となるカカオの産地としても知られています*。
そのガーナから、2007年、独立50周年の年に、本格的なチョコレートの切手が発行されました。
5種の切手には、チョコレートに関わる様々なものが描かれています。
まず、飲料であるココアと、チョコレートスプレッド(チョコレートペースト)。飲料としてのチョコレートすなわちココアは、オランダに始まるといわれます。
次に、玉状のチョコレート。固形のチョコレートはイギリス・キャドバリー社が創始とされます。
さらにバラエティー豊かなチョコレートが続きます。ミルクチョコレートはスイス発祥とされますが、現在では最も基準の厳しいベルギーに製造の中心が移っており、首都ブリュッセルには5〜6店の王室御用達のチョコレート専門店が存在しています。
そして、チョコレート工場で働く人たちの様子を描いたものと、たくさんのカカオ製品の絵柄も。
チョコレートの切手が、ガーナにチョコレート産業がしっかりと根づいていることを伝えてくれています。
*ガーナ共和国は国連食糧農業機関(FAO)の2008年の統計ではコートジボワール、インドネシアに続いて世界第3位のカカオの生産量を誇っています。
村岡安廣